自然災害大国ニッポン、家族の命を守るのは誰か Part 2 アウトドア流防災ガイド あんどうりすインタビュー

阪神・淡路大震災の被災体験とアウトドアの知識を生かして、2003年より全国で講演活動を展開している、あんどうりすさん。毎年100回の講演をこなし、防災に関する本も出版している。子育てグッズを防災グッズにしてしまう楽しい工夫いっぱいの防災の知恵について聞いてみた。

プロフィール:あんどうりす
NHK子育て番組他、テレビ・新聞・ラジオに多数出演。
2017年・2018年には神奈川県座間市危機管理課「子育て世代むけ防災アドバイザー」に就任。好きなアウトドアアクティビティは沢登り・フリークライミング・カヌー。中学生の子のお母さんでもある。

(撮影:樋宮純一)

役に立たなかった知識

――――防災に興味を持ち始めたのはいつ頃ですか
まだ学生の頃、阪神・淡路大震災にあったのがきっかけです。地震がきたら、すぐ「火を消せ」と聞いたことがあると思いますが、阪神淡路大震災の場合は直下型で、いきなりドーン!ときたんです。身体がふっとばされて飛行機が通っているような轟音の中で、声も出せないし、手を上にあげることすらできない。それでも何とか机の下に入って、何も出来ないまま人って簡単に死ぬんだなと思っていました。そこで、今まで学んだ防災対策が何も役に立ってないと思いしらされたのです。

―――阪神・淡路大震災がひとつのきっかけになったわけですね
そうですね。阪神・淡路大震災で我が家はつぶれてはいないけれど、ヒビが入った状態。まだまだ余震も続いていたので、「もし家がつぶれたら、どうしよう。どうしたら生き残れるのだろう。ロープをつたって降りられるかもしれないけれど、そんな方法さえわからない。」とわからないことだらけ。だったら、アウトドアを知れば対策ができるかもしれないと思ったのです。それからは、キャンプやクライミングを通して、アウトドアの知識を深めていきました。その後、結婚して子育ての中にもアウトドアのグッズや知恵などを取り入れ、防災にも活かせるように工夫し始めました。

――――アウトドアの知識が講演会につながったのでしょうか
きっかけは、防災のことをみんなに伝えたくて伝えたというものではありません。当時、月に1度、ミルクのことやおっぱいをどうしたら上手に飲ませられるか、ママ友たちと勉強会をしていました。ある日、先生が来られないことがあって、誰か何かしゃべれないかとなったのです。そこで私がアウトドアのスキルがあったので、こんなことできるよと話したら、他のママたちが「それはもっと広めなきゃ」と言ってくれて。ママ友の幼稚園で講演してほしいという話になり、どんどん広がっていって、私が営業したわけでもないのに、子どもが生まれた2003年からずっと講演がひっきりなしに入ってくるようになりました。東日本大震災の時は、乳幼児向けの防災の話をする人があまりいなかったこともあり、お声がけいただく機会が増え、今では年100回の講演会をやり、本まで書かせてもらえるようになりました。

防災は好きじゃない

――――もともと防災の活動がしたかったわけではないのですね
私は防災については、好きじゃありません(笑)。子育てしていると、正直、防災対策まではなかなか手が回りません。せめて最小限でなんとか死なない程度にできるという私のスキルが皆さんの防災への入り口になったらと思っています。東日本大震災が起きるまで、「地震がきたら火を消せ」と盛んに言われていましたが、本当に大きな地震の際にはそんなことできません。だって直下型地震だと身体が飛ばされて火のそばまでいけませんから。今でも「ドアを開けろ」と言われますが、揺れていたら、ドアノブすら触れないのです。私が伝えたいのは、自分や小さい子を守ることができる身近な方法なんです。

――――今となっては無理のある防災の知識とは
昔の防災の本には、新生児のオムツは3日分ぐらい持てと書かれていましたが、新生児の3日分のオムツってパック3つぐらいになるんです。また、「火事になったら困るから綿のお洋服に着替えて逃げましょう」とも書いてあったのですが、2歳ぐらいだとイヤイヤ期で着替えさせるのにも時間がかかります。よくある「銀色の防災バックをもちましょう」と言われても、そういうバックって肩の部分がヒモで持ちにくい。こんな風に生活に密着していない防災情報や防災グッズが多かったのです。それならずっと進んでいるアウトドアのスキルを使えばいいと思いました。

――――防災専用のバッグはいらないのでしょうか
小さな子どもがいるママが通常持ち歩くバックには、食べ物や飲み物、着替えなど、子どもの生存に必要なものはたいてい入っています。ヘタな防災バッグよりも、何かひとつもって避難するとしたら、いつものママバックが一番いいと思います。防災バッグだとそれにいつものものを詰め替えないといけません。通常のバッグにひとつプラスするなら、折りたためるリュックがあると便利です。広げると大きくなるので買い物にも使えますし、災害時もリュックなら避難しやすいでしょう。登山ではベースキャンプから頂上まで目指すとき、高度が高いとあまり長くいられないので、アタックザックといって軽い荷物でパッと行って、降りてくるんです。日常生活でも同じように、普段はくるっとまとめられて小さくなり、広げると買い物で大根も入れられるようなリュックがとても便利です。防災対策をやっているつもりはないけれど、ちょっと工夫するだけで、災害でも活かすことができ、日常の中でも役立ちます。防災グッズって、普通の生活とギャップがあると、それを用意するだけでも大変ですし、いざそうなった時にそれが活かせるとは限りません。どこかにしまいこんでいる防災バッグより、いつものママバッグが防災仕様になればいいのだと思います。

カバンに一つは入れておきたいコンパクトリュック(撮影:樋宮純一)

広げると大きくなるリュック(撮影:樋宮純一)

暮らしに活かすアウトドアの知恵

――――具体的に生活の中で活かせるアウトドアの工夫を教えてください
たとえば、リュックですが、今の中高生はリュックの位置が低く、腰ぐらいまできています。これだとリュックの重心が下の方になるので、すごく重く感じて歩きにくくなります。子どもも肩車をした方が軽く感じるように、アウトドアではリュックはできるだけ上に担ぐというのが常識です。さらに揺れると、慣性の法則が働いて余計に重く感じるので、リュックは身体にフィットさせて揺らさないようにします。災害時に移動しなくてはいけない時には、ショルダーバックをコートや上着の中に入れて、身体と一体化させると動きやすくなります。日頃から寒さ対策として一枚布やストールをもっておけば、災害時にバッグを身体に巻き付けることもできますし、子どもをおぶうこともできます。布は普段から1枚持ち歩いておくと何かと活用できます。

ショルダーバッグの上から布を巻き付け身体にフィットさせると急にバッグが軽くなる感じがした(撮影:樋宮純一)

リュックは身体にフィットさせることがポイントだ(撮影:樋宮純一)

――――赤ちゃんを抱っこする時の工夫について
赤ちゃんを抱っこする時も、リュックと同じ原理で、いかに軽く感じられるようにするかが大事です。前結びは胸が目立ってはずかしいのですたれましたが、今はリュック型おんぶが人気。リュックのように肩に布を回して、胸のところをリボンにすると可愛いらしくなります。さらしを半分に切ったら兵児帯(へこおび)が作れ、最近は好きな色に染めておしゃれに楽しんでいる人もいます。さらしがあれば小学生をおんぶすることもできます。中学生くらいになれば、逆に子どもが大人をおんぶすることもできるんです。さらしは避難道具として持っておいたらいいと思います。

布一枚あれば抱っこもラクにできるという(撮影:樋宮純一)

正面をリボン結びにするとアクセントになる(撮影:樋宮純一)

――――あると便利なアウトドアグッズを教えてください

<防水バッグ>
防水バッグあれば、お洗濯もできるし、バケツ代わりにもなります。暑い時に水を入れた防水バッグに足を入れて冷やすと熱中症対策にもなります。また、空気を入れて口を巻けばいざという時の浮き具にもなります。夏には子どもの水着入れに活躍するので、ひとつあれば何かと便利です。災害時には給水車から防水バッグに水を入れてもらい、リュックで背負うことで、手で持ち運ぶよりもずっと軽く運べます。普段使えるものを防災グッズにできたら、どこにしまったかわからないなんてこともありません。

防水バッグに空気を入れて口を閉じた状態(撮影:樋宮純一)

<ホイッスル>
バッグの中に入れておきたいのがホイッスル。玉が入っているタイプですと水に濡れて音が出なくなることがあるので、玉が入っていないものを持ちましょう。大事なのは、軽い息で音がでること。肺活量がいるものは災害時には向いていません。静岡市では、小学生に防犯ブザーでなく、電池切れの心配がないホイッスルを配っているそうです。

軽く吹けるホイッスルをカバンの中に一ついれておきたい(撮影:樋宮純一)

<断熱マット>
小さな子どものオムツ替え用のマットを断熱マットにするのもおすすめです。雪山に行く人は必ず断熱マットをもっていくのですが、断熱マットがないと毛布を何枚重ねても寒いのです。逆に、断熱マットがあると雪の上でも大丈夫。クッション性があるので遠足やサッカー観戦、キャンプでも使えて便利。最近は300円ショップでも似たようなものがあります。

折り畳むとコンパクトになるものがいいそうだ(撮影:樋宮純一)

<LEDライト>
昔ながらの熱をもつタイプのライトではなく、長持ちするLEDライトを持つようにしましょう。LEDライトなら、単4やボタン電池など小さな電池ですむので、電池のストックも場所をとりません。また、ヘッドライトもあると便利。普段は子どもの耳掃除や遊ぶ時にも使えます。

LEDのヘッドライトは小さくてとても軽い(撮影:樋宮純一)

<ゴミ袋やラップ>
ゴミ袋やラップなど、ビニール系のものは何かと役に立ちます。自然界のもので、防水できる材料はなかなか身近にないため、防水素材はできるだけ多く持っておきましょう。ビニール袋があれば、赤ちゃん用のオムツ入れや手袋にもなります。防水と吸水の知恵があれば、レジ袋でオムツも作れます。

汚物用に匂いが出ないビニール袋もある(撮影:樋宮純一)

<アウトドア系レインウエア>
ナイロン製のレインウエアは東日本大震災以前は、火で燃えると言われていましたが、今ではアイロンも使えるような素材もでています。大震災以降、ニュースキャスターは震災時の取材では、アウトドアの恰好に変わりました。小さな穴のある素材ですが、水滴も雪も入らず、濡れません。逆にその小さな穴のおかげで汗が排出できるので蒸れません。フリース素材の場合、肌ざわりは暖かいのですが風を通すため寒いのです。防寒しようと思ったら、内にフリースを着て、外にレインウエアを着て雨風を防ぐようにすると暖かく過ごせます。

ファスナーの規格が同一であれば、子どものウエアと連結させられ、抱っこ状態でも利用できる(撮影:樋宮純一)

<ライフジャケット>
水に入る時にはライフジャケットは必須です。特に滝のように空気の泡がたくさん入っているところでは、水の比重が軽くなることで身体が沈みやすく、事故につながります。水の高さがひざより上になったら、人は簡単に流されます。ひざ下でも水の流れが3倍になると、強さは2乗になり9倍になるので、見た目よりもずっと危険です。水害時ではマンホールのフタが開いてしまう危険性もあり、ライフジャケットが必要です。ちなみに、ライフジャケットを着用していたら、水の事故の9割が助かったといわれています。ぜひ小さい頃から水と親しみ、その怖さについても理解しておきましょう。

防災対策の入り口

――――住居で気をつけるべきことはありますか
冷蔵庫の転倒を防ぐことができれば、また冷蔵庫内の食品の飛び出しを防ぐことができれば、いざという時に冷蔵庫内の食品が利用できる可能性も高くなるので、防災対策の一環にもなります。突っ張り棒を付けたり、夜寝る前に赤ちゃん用のドアが開かなくなるグッズをセットするだけでも有効です。ただし長い揺れには突っ張り棒では耐えられないため、L字の金具やシールタイプのものがおすすめです。ただ賃貸の場合は原状回復義務を追うのでL字タイプで固定するものは設置できないという声をよく聞きます。そこで弁護士の中野明安先生と共に各地にかけあっていたところ、港区で採用されて、区長がすぐやろうと動いてくださいました。まずは港区の公営住宅から家具の固定に関しては原状回復義務がないものとなりました。特に子育て世代は、引っ越すことが多く賃貸の割合が高いので、この取り組みを全国に広げたいと思っています。また港区では防災のために家具などを出来るだけ置かず、断捨離することを提唱しています。一方、会社でも地震があるとコピー機が走り回ってたいへん危険な状態になります。コピー機にはマジックテープ素材でカーペットにしっかり固定するタイプの防災グッズを利用するようにしてください。

――――その他、住居で気をつける点はありますか
大きな地震がきたら、排水管に亀裂が入っている可能性があるのでトイレの水を流してはいけません。災害用トイレはぜひもっておいてください。災害が起きたら、4時間後に困るのがトイレです。災害用トイレは100円ショップにもありますし、作ることもできます。外側はもれたら困るから防水素材、内側は吸わないと困るから吸水素材。その吸収素材としてオムツをいれたり、ペットシートをいれたりしたら簡易的に作ることができます。災害後、マンションでトイレを使って、下の階に汚水をあふれさせると、そのマンションはずっと臭いマンションになりますし、損害賠償責任が問われます。マンションの上層階から流して、ちゃんと下まで届くかをチェックできるアイテムもあるので、みんなで話し合って行い、大丈夫だったら次は水、最後に汚物というように試してみるといいでしょう。

配管の破損がないか確認をするグッズもある(撮影:樋宮純一)

――――災害時での家族の連絡について
できれば、子どもにもスマホまたはGPS付の携帯電話などを持たせて、どこにいるのか居場所がわかるようにしておくのが大切です。うちの子は中学生なのですが、スマホに位置情報がわかるアプリを入れています。子どもがいつどこの駅に着いたかなどもわかり、防犯にもつながります。子どもだけでなく、シニアの方々も持っておいてもらうと、家族と連絡がつきやすく安心です。「揺れくるコール」という無料アプリを入れておけば、震度3以下は自分にしかわからない程度の音にでき、震度5以上は大きい音で知らせてくれます。また、インターネット上で地盤情報を提供する「地盤サポートマップ」で住所を入力すると、その土地の地盤情報がわかります。長く揺れる地域なら、早めに避難しなくてはいけないし、浸水区域なら何日か前に避難しようという準備や対策をとることができます。

自宅の地盤を事前に確認しておくことも重要(撮影:樋宮純一)

――――シニアの方が特に気をつけるべきことは
高齢の方々は大丈夫だと思って、逃げ遅れることが多くなります。皆さん「避難指示」で逃げようとしますが、気象庁としては「避難指示」の段階では避難が完了している状態としています。どうしようもないから指示をだしているということです。ですから「避難準備情報」で必ず避難するようにしてください。元気な方なら「避難勧告」で避難しても間に合うかもしれませんが、高齢者や小さなお子さんがいる家庭では、「避難準備」で避難をスタートしてください。雨による災害なら早めに避難することで助かることがほとんどですので、迅速に行動するようにしましょう。

アウトドア流防災とともに

――――アウトドアの考え方が防災に生きるとは
たとえば、アウトドアの服の着方の基本は、水と風と空気をコントロールすることです。液体が気体に変わるときの気化熱が体温を奪うので、インナーにコットンを着ると汗をかいた際に身体が冷えます。冬は汗をかいてもすぐ乾く吸汗速乾性のあるポリエステルがおすすめ。ウールは、汗を吸うと発熱するので暖かいけれどチクチクするから嫌がられていました。けれど今はチクチクをおさえたウールのインナーが登場し、洗濯もできて10年ほどもちます。ちなみに、ウールの繊維構造を利用した化学繊維がブレスサーモやヒートテックなどで、素肌に着ることで暖かさを実感できます。また、重ね着すると暖かいのは、動かない空気の層ができるため。空気=断熱材なんです。段ボールベッドが暖かいというのは、段ボールの中に空気の層があるから暖かいのです。
アウトドアは、仕組みを知って知恵をつかいます。自然の仕組みからわかっているとその場で必要なものを作りだせます。ゴミ袋でオムツを作るという作り方だけしか覚えてないと、他のものは作り出せませんが、防水と吸水の仕組みを理解していれば、他のものも作り出すことができるのです。アウトドアの知識を防災に活かすとは、知恵を使いこなすこと。すべてのものを持って避難はできないけれど、作り出すことができます。

――――これからも伝えていきたいこととは
防災のことを伝えたいというよりも、自然の楽しさを伝えたいと思っています。みんながもっとアウトドアを身近に体験してくれたらうれしいです。それが自然に防災対策につながることを願っています。アウトドア用品を普段も非常時も活用できれば、ものが増えないし、いいものを長く使うとか、知恵を使うとかアウトドアの力が防災につながります。災害時は生き残るのが一番大事。アウトドアの知識を利用して、生きてさえいれば何とかなります。
日本は自然災害が多い国だから、自然のことを無視してはいけない。楽しいときは楽しくつきあい、その脅威についてもしっかり理解していくことが大事です。アウトドアに対してハードルが高いと思ったら、何もしないキャンプをしてみてはいかがでしょう。ご飯は外食で美味しいものを食べて、ただテントで寝るだけ。それだけでも自然の中で生きるいい体験になるはずです。日常を楽しみながら、手抜きの防災で自分や家族を守っていただけたらと思います。

(撮影:樋宮純一)

取材・執筆:金平亜子/ライター
短大卒業後、コピーライターとして2つの広告制作会社勤務を経て、フリーランスとして独立。2004年より広告制作会社をスタートし、現在はカメラマン・ライターからなる取材チームをとりまとめながら、さまざまな広告、記事などを手掛ける

撮影:樋宮純一/フォトグラファー
長野県生まれ。第一企画 写真部などを経て独立。人物から建築、料理、商品まで幅広く撮影を手がける

取材・構成:王麗華/一般社団法 次世代価値コンソーシアム代表理事

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